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廃墟と化した大型ホテルの悲哀 (2012/4/26)

戸倉上山田温泉・亀屋本店に泊まる。この温泉地は39年ぶり、エスカレータに乗って西側山上の城山史跡公園を訪ねた記憶がある。

だが今は、廃墟と化した大型ホテル(信州観光ホテル)が正面に大きく立ちはだかる。山上へのエスカレーターも、このホテルの倒産によって撤去されていた。
 ↓ 正面すべてが、増築を重ね巨大化したホテルの残骸
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倒産は1998年の冬季オリンピックに原因があったという。大手旅行業者からオリンピック観客のための部屋を抑えられたが、競技場から遠距離にあったため空振りに終わり、結局、このホテル以外に、何軒もの温泉宿が廃業に追い込まれたという。
  
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このホテルが、心霊スポットとなって、いくつもの探検情報がネット上に掲載されていた。だが、その記事に対するコメントに悲哀の歴史が・・・

① 私は信州観光ホテルの管理人です。誰の許可を得て敷地内に入ったのか?
不法侵入で警察に告発します。

廃虚になるにはそれなりの理由があり、倒産により家族の離散や自殺に追い込まれた人もいるのです。所有者の辛い悲しみが籠った場所を無断で侵入し、心霊スポットだとか廃墟マニアだの、恥を知れ。

②連帯保証人の家族の者です。今でも督促状が送られ続けています。管理人さん、アリガト。^^

③ここは、倒産後しばらくして第三者の手にわたったものの、金属類等金目の物だけが次々と引きちぎられ、無残な姿を一層悲惨なものにしつつあります。
ここで結婚式を挙げたカップルは数多いです。もちろん、ワタクシも。

思い出は踏みにじられ、しかも、今尚それが無関係な方々に踏み続けられているのは残念というほかありません。一刻も早く、解体撤去して頂きたく、世に願っています。
by from76 | 2012-04-29 20:28 | 身辺の出来事
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