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教科書に書かれた「従軍慰安婦」(2017/7/25)

 ■ 国費で極悪を教え込む愚かさ

平成7年度の文部省の検定に合格、平成9年度から使用される中学校の歴史教科書(7社から7冊発行)に、これまでなかった「従軍慰安婦」が登場することになった。まず、どのように記述されているのかを紹介しよう。

(日本書籍)「…女性を慰安婦として従軍させ、ひどい扱いをした」
(東京書籍)「従軍慰安婦として強制的に戦場へ送り出された若い女性も多数いた」
(大阪書籍)「朝鮮などの若い女性たちを慰安婦として戦場に連行しています」
(教育出版)「多くの朝鮮人女性なども、従軍慰安婦として戦地に送り出された」
(清水書院)「朝鮮や台湾などの女性のなかには戦地の慰安施設で働かされた者もあった」
(帝国書院)「女性は従軍慰安婦などにかり出し、耐えがたい苦しみをあたえました」
(日本文教出版)「植民地の台湾や朝鮮でも、徴兵が実施された。慰安婦として戦場の軍に随行させられた女性もいた」

当時のことを知っている戦争体験者なら、誰もが腰を抜かして驚くような内容の記述なのである。これまでにも、朝鮮人の強制連行について、「町を歩いている者や、田んぼで仕事をしている者など手あたりしだい、役にたちそうな人はかたっぱしから、そのままトラックに乗せて船まで送り、日本に連れてきた。徴用というが、人さらいですよ」とか、南京攻略戦では、「日本軍は、ナンキン占領後から翌年2月半ばまでに、女性・子供・捕虜をふくむ少なくとも15万人から20万人ともいわれる中国人を虐殺した」

「この事件の犠牲者は20万人といわれているが、中国では戦死者と合わせて30万人以上としている」などと、伝聞を含め、どの教科書も取り上げていたが、「従軍慰安婦」は、これに追い打ちをかけるもので、「君たちのお父さんやお祖父さんたちは、こんなに極悪非道なことをしてきたんだよ」と、国費を使って教え込もうとしているのだ。

 ■ 「従軍慰安婦」は誇張のための造語
 従軍と名が付くのは、記者と看護婦だけであって(いずれも軍属)、慰安婦が従軍などするわけがない。「従軍慰安婦」は、ごく最近の誇張のための造語だ。そもそも慰安婦は、現地人女性に対する強姦防止のための必要悪とされ、古今東西、いずれの戦争でも存在した。

また、当時の日本には公娼制度があって、業者の商行為として認められ、慰安婦もまた、高い報酬につられて、はるばる戦場近くまで出かけたのであって、軍が関与したのは、秩序の維持と性病予防のための指導監督に過ぎなかった。

強制連行の有無についても、平成4年と5年の2回にわたって行われた政府の調査で、国や軍による強制の例は1件もなかったと結論が出ているのに、どの教科書も強制連行があったかのような表現をしている。

いずれも、一部の日本人の扇動と、左傾化したマスコミによって問題が不当に大きくなったこと、補償を要求する自称被害者の発言を、「自虐史観」の立場に立つ教科書編集者たちが、異議を唱える立場の証言や証拠をいっさい無視して、そのまま取り上げた結果に他ならない。

戦後、アメリカの占領政策により、歴史の教科書が徹底的に書き換えられ、著しく左傾化したと承知はしていたものの、これほどまでに日本人のことを悪しざまに記述されているとは思いもよらないことだった。まして、義務教育の教科書に、戦争のことを教えるにしても、わざわざページを割いてまで中学生に慰安婦問題を教える必要がどこにあるのだろうか。これでもか、これでもかと「悪行」を教え込まれる子供たちにとって、これほど残酷な「いじめ」はないのではなかろうか。誤った教科書による被害者は、当の子どもたちなのである。

 ■「従軍慰安婦」の削除を求める運動
国の歴史は、その国の民族の履歴書だといわれている。汚(けが)された履歴書を突き付けられた子どもたちは、自分の生まれた国に愛情や誇りが持てるのだろうか。

世界の人々に対して卑屈になることを教えられた子どもたちは、やがて世界に類のない伝統に輝く日本の歴史を蔑視・否定し、亡国への道を、ひた走りに走るのでは……と案じられてならないのである。
幸いにも、「真実の歴史を子どもたちに」という運動が教育界から起きてきた。教科書から従軍慰安婦の記述の削除を求める運動もあちこちから起きている。誤りを正すことに躊躇すべきではない。これを機に、国をあげての議論沸騰を望むものである。(「軍恩新聞」平成8年12月号)
by from76 | 2017-07-26 11:44 | 自虐史観は国を滅ぼす
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