8月4日午後9:15からのNHK「難問解決! ご近所の底力」が”、マンション建設のトラブル”を取り上げた。6年ほど前のボクの体験を思い出した。
発端は平成11年秋、隣接の空き地に16階建てのマンションが建つことになり説明会に呼ばれた。こちらの5分の3室は眺望・日照が阻害されることが分かった。管理組合の理事に当たっていたので真っ正面から取り組むことにした。 口頭で論じ合っている間は解決につながらないと判断、まず、全居住者から「予想される被害」について紙に書いて出してもらった。そのすべてを ”EXCEL” に入力し、次のような区分を設け、要望書の形にまとめた。 ●第1部 設計上の問題について(列の見出しに、総合・日照・建物間の距離・風害・高さ・外観・1Fフロアの配置・ごみ集積場・自転車置き場・駐車場・電柱・湿度対策を設け、ヨコ見出しを「要望事項」と「その理由(予想される被害)」とした。 ●第2部 工事中の諸問題については(列見出しは、作業日程・安全・粉塵害・騒音・プライバシー保護・その他とし、ヨコ見出しは上に同じ)。商業地区、法的にはケチの付けようがない。が、みんなは、お構いなしに書き連ねた。 しかし、上の様式では討議の材料にはなっても、その先には進めないことに気付いた。そこで作成したのが、「○○の建築主・設計管理者・施工業者に対する質問書」であった。タテ見出しは上と同じ。ヨコ見出しを「質問事項」と「回答」欄にした。質問が文字の形で存在するから、相手方は回答欄を埋めなければならない。納得できる得るまで文書での質問、回答をくり返した。最後に「確認書」を質問先全社と取り交わした。 その結果、16階が15階になった。外壁の色が変わった。ごみ集積場、自転車置き場等の位置を変えてもらった。窓の設計を変えてもらった。日照を損なう住居にはそれなりの迷惑料を支払ってもらった等々、「難問解決」に、5ヶ月を要した。 相手ディベロッパーの担当者は近隣関係で負けたのは3度目だとつぶやいた。相当ショックだったろう。しかし、相手は1回の我慢で済むが、こっちは永住の積もりで住んでいる。 ”EXCEL”にはいろんな場面で使えると、マンションが話題になるたびに思い出す。
by from76
| 2005-08-05 13:58
| ITライフ
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