97歳の母が逝った。長生きの原因は介護施設と介護保険のおかげ。 (2004/11/1)

10月25日、継母が97歳で亡くなった。10年近く、福島県の特別養護老人ホームでお世話になっていた。長生きできた原因は、ホームの手厚い介護のおかげだった。そして、77歳、鶏卵大の結腸ガンを摘除手術をしたとき、母はベットの上で足をバタバタさせながら、「まだ死にたくない・・・」と叫んだというから、生への執着も人一倍強かったのかも知れない。それ以後は、これといった病気もしなかったが、94、5歳ころから頭が呆けだし、最後の年はほとんど眠ったきりで、静かに息を引き取った。

葬儀を終わって、ホームにお礼に伺ったら遺留品が引渡され、その中に母名義の預金通帳があり、入所期間中の収支明細のコピーが添えられていた。中味をみると収入の欄は老齢年金と、1年に1回共同募金または歳末助け合い運動から各5千円をいただいていた。支出は主に施設の利用料、他に国保保険料、診療&薬剤費、本人の小遣い等であった。

施設利用料は月額352,800円となっていたが、要介護Ⅴの認定で本人負担は、支給される老齢年金の範囲内であった。病気らしい病気もしなかったので医療保険には負担をかけなかったが、介護保険には大きな負担をかけた。

介護保険が始まって4年。2000年/4月末現在の介護保険に要した年間費用は3.2兆円。それが、2003年/12月末には5.5兆円、71%の増加である。介護保険の利用者が年々増加していることが原因だが、特に、要支援・要介護Ⅰといった軽度の支援を必要とするクラスの増加が急激であるという(要介護Ⅴの55%増に対して、要介護Ⅰは110%増)。

人間誰しも楽を好むから、介護保険の利用者が増えることは仕方のないことだが、介護を受けることで、かえって心身機能が低下し、さらに上の要介護度認定者が増えるという悪循環がクローズアップされており、「介護予防」が介護保険制度見直しの主要テーマに上げられている。
by from76 | 2004-11-01 09:42 | 身辺の出来事 | Comments(0)
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