「まったく急な悲報に びっくりしたでしょう。ことばもなく 立ちすくむような思いであったろうと思います。
私たちの”パーク・テンバー”の仲間が、とてもだいじなひとりが、このようにして 欠けてしまったことを 深く悲しみます。 まったく まったく悲しいことです。 みなさんは それぞれ伏見君についての 思い出を胸にいだいていると思います。今の衝撃がやわらぐころから やがてみなさんの胸には ちがった形の悲しみが その思い出にまつわって沈殿していくことでしょう。悔やんでも 悼んでも もう伏見君は もうかえって来ないのです。 ここで、小学校在学中や、卒業に際して、私が、くどいほど、くり返したことばを思い出してください。「先生よりも先に死んではいけない。」ということばを――。 前途に洋々たる未来を持ち、自己を発展させる幾春秋を持つ諸君です。生命をこよなく大切にしてください。平たく易しく、そして手垢にまみれたような古いことばですが、「健康安全」にじゅうぶん気をつけてください。 長生きしてください。いっぱい生きてください。そのことが、亡くなった伏見君への供養です。伏見君の分まで生きてがんばるのです。」 これは36年前、息子の死を知らされた田中一徳先生(小学校卒業時の担任)が、息子のクラスメートに送ったメッセージ(タイトル「生きよ生きよ 生き生きよ」に書いたことばである。これが掲載されていた会報「白墨の粉」を、年末の大掃除のときに発見した。 この先生には、息子の追悼誌(写真)を編集していただいたが、元になった資料が、まだ手元に残されている。今年は、13歳で病に倒れた少年”Joken”の鎮魂譜に取り組むことにしよう。”Joken”とは、この少年の分身であり、少年の遺作である。
by from76
| 2007-01-07 20:00
| 身辺の出来事
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